さよなら「ベルサーチ」、日本で進む女性の高級ブランド離れ

11月4日(ブルームバーグ):佐山亜希子さんは、勤務先である東京の人材派遣会社が残業手当を削減したため、自分の消費行動を見直した。年収が約120万円減ったことで、佐山さんが最初にしたことの1つは「ルイ・ヴィトン」や「グッチ」など高級ブランド物の購入を控えることだった。

埼玉県在住の佐山さん(41)は「切り詰められるところから切り詰めている。ブランドに興味がなくなったわけでなく、余裕がなくなったから」と話している。

佐山さんは倹約生活を送っており、それは人口減少や賃金低下とともに、日本の景気低迷の要因となっている。ブルームバーグ・ニュースがエコノミスト17人を対象にまとめた予想中央値では、日本経済は今年、5.7%のマイナス成長が見込まれている。米コンサルティング会社ベインによると、今年の日本国内の高級品消費は190億ユーロ(約2兆5600億円)と、2005、06年に付けたピークの220億ユーロから14%減少する可能性がある。

高級ブランド品最大手の仏モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン(LVMH)は昨年、ヴィトン旗艦店を銀座に出店する計画を撤回。出店する予定だった店舗に入居したのは米衣料品小売り最大手のギャップだった。ベルサーチも10月、日本撤退と事業戦略全体の見直しを発表した。